彼女と話している間に、007便は仁川に到着。
夜のフライトでは、残念ながら韓国独特の町並みや山並みを見ることができず、よく整備された空港の状況とまわりに何もない雰囲気が仁川らしさを伝えるのみだった。
機内で病人が出たとのことで降機が若干遅れたが、アテンダントの方に「サンキュ!」と言いながら機外へ出る。
零下7度とまではいかないが、けっこう寒い。
パスポートコントロールの前で隣席の彼女と別れ、外国人入国の列に並ぶが、時間が遅いせいか空いている。
順番が回ってきて「アニョンハセヨ」とパスポートを出すと「こんにちは」と日本語であいさつしてくれる。
金浦時代から思っていたのだが、彼らはいったい何カ国語であいさつできるのかと思い聞いてみると、韓、日、中、英、仏くらいは覚えている、とのこと。
仕事柄とはいえ国際社会との接点に立っているという自覚のすばらしさに驚かされると同時に、日本ではほとんどあり得ないなぁと感じる。
到着ロビーの中で両替を済ませた。ロビー内は免税なので、手数料に税金がかからず、市中銀行よりいくらかレートがよいらしい。
TTSレートで2万円が21万3千Wになり、半分をバッグにしまっても財布はパンパン。
毎回のことだがすごく金持ちになったような気がする。ロビーから外に出ると、ハングルが目に入る。
前回の訪韓では単なる記号にしか見えなかったものが、なんとか文字に見えるようになっているのに驚き、楽しい気分。先生に無言の感謝!
時間のせいか、空港は空いている。SKテレコムのカウンターを訪ねて、日本語の予約確認表と片言のハングルで「日本で予約したフジワラです」と告げると、なんと返事は日本語!
3年前には英語を話せる担当者も少なかったのに…と言うと、カウンターの向こうで苦笑いをしていた。
聞けば国際ローミングで日本人の利用者が増え、日本語のできるスタッフを増強したらしい。
「電話をなくさないよう気をつけて下さい。よい旅を!」の声に送られて建物から出ると…、寒いぃ!
3年前には英語を話せる担当者も少なかったのに…と言うと、カウンターの向こうで苦笑いをしていた。
O女史の現地情報どおりだ。